大阪精子提供・精子バンクゆめ音符

精子提供者や精子バンクの選択から病院選び、妊娠・出産のご成功までをサポートします

精子提供方法の選択について

精子提供の方法には、大きく分けて、
・シリンジ法(針のない注射器か大型スポイトによるセルフ人工授精)
・タイミング法(排卵に合わせてHする方法)
・病院での人工授精
・病院での体外受精
の4つがあり、それぞれに長所短所があります

精子提供情報センター主宰者のyumeonpuは、どの方法を選ぶかをご依頼者さまとよく相談して決めるようにしています。精子提供活動の最大の目的は、赤ちゃんを望む方の夢を叶えることです。目の前や画面の向こうにいるご依頼者さまのお気持ちや、年齢、体質(排卵周期が安定しているか等)、これまでのご提供回数、費用面(交通費、医療費等)その他を総合的に考えて、その人その人に最適な方法を提案し、一緒に悩み、最後はご依頼者さまご自身の判断を尊重すべきだと思っています。ステップアップを意識することも大事です。

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清廉潔白さを意識するあまり、シリンジ法にこだわろうとする提供者がいますがそれは正しいようで実は間違いかも知れません。シリンジ法で何度トライしても成功しないのであれば、タイミング法や人工授精といった方法もあることを提供者側から提案する勇気が必要だと思います。シリンジにこだわり続けて結局ご依頼者さまの夢が叶わなければ、どうしますか。

ご依頼者さまのご事情をきちんと考えないまま、安易に人工授精や体外受精を推奨するのも考え物です。人工授精では、検査、注射などが頻繁にあり、 相当な出費を強いられ、通院に長時間を割かなければならなくなります。あるご依頼者さまは、病院の窓口で「きょうは○万円です」「○千円です」と毎回言われ続けているうちに金銭感覚が麻痺してきた、とおっしゃっていました。

また、別の方は通院のためにお仕事を諦めざるを得なくなりました。この方の場合、毎月の通院回数は3-4回で、初診ののち、月経周期2~4日に血液検査(初診月のみ)、月経周期3~7日にホルモンテスト、月経周期7~12日に子宮卵管造影検査、月経周期13日目頃に卵胞検査、そしてようやく人工授精本番となったそうです。(A病院に通院)


もうひとりの方は、初診で血液検査と内診(薬代込みで約6000円)、その数日後に卵管造影とクラミジア検査とHCGテストで5000円強、次の日に再度の卵管造影と内診で薬代込み約2000円、数日後に内診で薬代込み千円強、数日後に内診とHCGの注射とLH検査で約2000円、次の日に人工授精で薬代込み約16000円、数日後に内診とHCG注射で約2000円、数日後にHCG注射で数百円となり、1周期あたり3万円台後半の医療費がかかったそうです。1周期で成功すれば良いのですが、そうでない場合には、このような数万円の医療費の出費に加え、病院までの通院交通出費、通院時間の負担が毎月続くこととなります。(B病院に通院)

このような金銭的、時間的、その他のご負担がかかることを理解した上で、ご依頼者さまに人工授精や体外受精を提案すべきだろうと思います。ご依頼者さまが若くて健康で月経周期が安定しお近くにお住まいで提供時間も合わせやすい、という条件ならまずは簡便なシリンジをお勧めすべきではないでしょうか。

赤ちゃんを望む女性のお気持ちを利用して(もっと言えば、足もとを見て)、タイミング法へのあからさまな誘導を行う提供者がいますが、これも当然ながら大問題です。やましい目的が頭にあるからそういう行為・言動になるのです。女性第一で対応する本物のボランティア精子提供者ならば、「タイミング法でしか提供しない」「シリンジはしていない」「独身女性以外お断りだ」というようなことは絶対に言えないはずです。出会い系まがいの活動の横行は、精子提供界の健全な発展にとってもマイナスだと思います。当局の目が光って規制強化に乗り出しでもしたらどうしますか。そうならないためにも我々提供者自身が強く自制をすべきだと考えます。

タイミング法をまったく受け付けない提供者がいますが、それはそれで良いと思います。シリンジや人工授精では、提供者側の負担はあまり大きくありません。しかしタイミング法では、提供者側も性病リスク、所要時間、労力など、様々な負担をしなければなりません。どの提供者にも時間的制約や体力、メンタル面など数々の制約があるので、タイミング法は無理ですという判断にいたるのは仕方のないことです。

ただ、ご依頼者さまのタイミング法を望むお気持ちが強いのであれば、なるべくそのお気持ちに添うようにすべきだとゆめ音符は考えています。タイミング法は、神様がくださったもっとも自然な方法ですし、愛し合って赤ちゃんをつくる喜びは感動的なので、望まれる女性は多いです。


すべてはご依頼者さまの幸せのために」。このことを忘れず、信念を持ってボランティア精子提供活動を続けている、そんな精子提供者を選びたいものです。